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2022.5.13ドローン事業
産業用ドローンの開発を担っているドローンメーカーのPRODRONEから、あらゆる点検・監視・警備業務に対応可能なドローンが発表されています。
橋梁などの点検業務や警備・監視業務においてニーズが高かった、小型かつ前方カメラによるドローン上部も撮影可能なドローンです。
今回は、PRODRONE社から発売されている、PD4-XA1について解説していきます。
目次
機体重量 | 9.4kg(カメラ搭載時) |
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最長飛行時間 | カメラ搭載時…約21分 非搭載…約30分 |
飛行可能風速 | 12m/s |
耐水性 | IP×4 |
PD4-XA1は、ズームカメラが標準搭載されており、点検・監視・調査が目的で使われる機体です。防振性能を備えたジンバル上に、光学20倍ズームカメラが標準装備されており、最大ズーム時でも画像のブレを抑止する仕様となっております。写真測量用に一眼レフカメラへ変更することも可能で、機能性に長けています。
点検・監視・調査が目的で使われることが多く、撮影をすることに特化しているPD4-XA1ですが、その他にも特徴があります。PD4-XA1の特徴を解説していきましょう。
PD4-XA1は前方カメラが小型なため、ドローンの上部も撮影可能となっています。そのため、今までドローンには不向きとされていた鉄塔や橋梁などの点検業務、構造物の上方への撮影に対応ができ、インフラ点検で強みを発揮します。
PD4-XA1は、ドローンを利用するシチュエーション応じて、アタッチメント式のユニットを交換可能です。2眼カメラジンバル(可視と赤外線)、LED、ブザーなどを設置することができ、自由に付け替えが可能です。また、PD4-XA1は有線給電装置を使用することで、長時間フライトが求められる定点観測などの現場でも活用ができます。
現場運用を考え、機体を手軽に運べるよう、機体上部に手持ちハンドルがつけられています。片手で持ちやすく、どんな現場でも迅速に持ち運ぶことが可能です。また、機体は左右の一対のロックレバー操作のみで展開と収納が可能なため、手軽に組み立てることができます。強固な専用ケースを組み合わせればどんな現場でも運用できる、とことん考えられた1台です。
PD4-XA1は高性能コンパニオンコンピューターを標準搭載しており、データ表示をするアプリケーション「PD-GCS」に対応しています。PD-GCSと合わせて使用することにより高度な自律制御を実現し、自動飛行プランを作成したり、写真測量などを用いた建造物点検など、目的に応じて飛行プランを作成可能です。また、万が一の緊急着陸場所も事前に設定できます。
機能性が高く、様々な特徴があるPD4-XA1ですが、実際どのような現場で活用されているのでしょうか。ここからは活用事例をお伝えします。
目的…山岳救助、河川捜索、海難救助などの捜索を目的とした、ドローンシステムの実証実験
シチュエーション…富士登山の遭難者救助
活用方法…位置情報通知、監視サービス、高精細天気予報システムも同時に活用し、山岳遭難者の迅速な発見と効率化を図る。劣悪な気象環境でも飛行可能となる防水性能を高めた機体設計と、霧や夜間での利用に対応したカメラオプションも用意しており、あらゆる環境下で救助活動に役立つ。
今回はPD4-XA1のスペックや特筆すべき点、活用事例についてお伝え致しました。PD4-XA1は用途に合わせて使うことができ、様々なタスクに対応が可能です。今までできなかったこと、従来のドローンでは難しかったことなども可能なことがありますので、ぜひ1度PD4-XA1を試してみてはいかがでしょうか。