News

新着情報

2022.6.9ドローン事業

ドローンスクール(教室)に通う目的とは?メリット・デメリットを解説

ドローン 教室

現在、警備の仕事や災害時の救助活動、プロモーションビデオの撮影などさまざまなシーンでドローンの空撮技術が求められ、今後もさらにドローンの需要は高まるでしょう。日本のドローンビジネス市場は2016年度には353億円でしたが、2027年度にはおよそ8000億円にまで及ぶとインプレス総合研究所の調査で予測されています。

ドローン 教室

 

引用:ドローンビジネス調査報告書2022|インプレス総合研究所

これからドローン産業に参入しようとする企業や技術者は多いですが、ドローンの操縦経験がない方の場合何から学べば良いのか分からないのではないでしょうか。ドローン操縦士として仕事を得るためには、正しい知識とスキルがあることを証明する必要があります。

ドローン操縦の経験がない方が最短で正しい知識を習得し操縦を可能にするための「ドローンスクール」が多くの民間団体で開催されています。本記事では、ドローンスクールの内容や教室に通うメリットを解説していきます。

ドローンスクールとは

ドローンスクールは、ドローンを安全かつ的確に操縦できるようになるための知識やスキルを学べる場所です。2022年の段階ではドローンの操縦に資格や免許は特に必要ありませんが、ドローンの飛行許可を得るためには「10時間の飛行経験」が必要です。

飛行を予定している無人航空機の種類(飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船のいずれか)別に、10 時間以上の飛行経歴を有すること。

引用:無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領|国土交通省

現場操縦に必要な10時間以上の飛行経歴を得るために、スクールに通う人も多くいます。この審査基準は無人航空機の飛行にあたって最低限遵守しなければならない要件であるはずなのですが、「参加者が多い」「機材が足りない」などの要因で十分な経験ができないまま卒業になってしまう操縦士もいます。そのため、ドローンスクールを選ぶ際は”基準値以上の操縦経験ができる環境か”を見極める必要があるでしょう。

ドローンスクールへ通う目的

ドローン 教室

操縦方法以外にも飛行原理や法律による決まりなど専門的な内容を知っておく必要があります。スクールに通う目的として、専門知識の習得と民間資格の取得という2つが挙げられます。

ドローンスクールでは、飛行原理など基礎知識から自然科学(気象、風)、関連法制(国際条約などドローン飛行に関する法律)、運用方法(禁止事項など飛行の際のルール)、操縦方法までドローンに関わるさまざまな知識を学ぶことができます。スクールによっては、学べる知識の範囲も異なり、農薬散布や測量などより専門的な業界に絞った知識を合わせて習得できるスクールもあり、卒業後の目的に合わせてスクールを選ぶと良いでしょう。

仕事としてドローンの操縦に関わる場合は、民間資格を取得していることで技術力を保証することができます。民間資格を取得するためには、国土交通省航空局の認可を受けてスクール卒業者へ民間資格を発行できる管理団体が運営するドローンスクールを卒業する必要があります。民間資格は、ドローンスクールの卒業時に座学と実技の試験に合格することで取得が可能です。そのため、民間資格の取得を目的にドローンスクールへ通う人も増加傾向にあります。

ドローンスクールのメリット

ドローンスクールに通うメリットはおもに2つあります。

・資格取得でドローンの飛行許認可が通りやすい

資格取得の大きなメリットは、「ドローンの飛行申請」の際に許認可が通ることです。ドローンを飛行させる場合、飛行場所や活動の内容を自治体へ申請し、予め許可を得る必要があります。資格を取得していれば必ず許可されるわけではありませんが、通常よりも許可を得やすくなるため資格の取得がおすすめです。

・知識と技術を証明できる

ドローンの飛行は資格なしで行えることもあり、個人の知識や技術のレベルを証明することが困難です。ですが、資格を取得していることでSNSや会社ホームページ、名刺などに記載することで技術力を証明することができます。ドローンサービス事業を始める場合は、プロの知識と技術があることを企業へアピールできるでしょう。

ドローンスクールのデメリット

ドローンスクールに通うデメリットになりうる項目を2つ紹介します。

・スクールに通う時間とお金がかかる

スクールに通うことで講習受講費用や時間的コストがかかります。料金はスクールによって違いますが、安くても10万円、十分な教育を受けるためなら約30万円ほどかかることになるでしょう。

・スクールによって学ぶ内容や講師の質が異なる

スクールによっては、基本的な知識だけでなく、より専門的な業界の技術を学べるスクールもあります。専門的な講習の有無はスクールごとに異なるため、ご自身の目的にあったスクールを選ぶようにしましょう。また、講師の質もスクールごとに異なるため事前に比較検討して決めることが大切です。

需要が高まるドローン業界に向けて、スクールの受講がおすすめ

ドローン 教室

ドローンは趣味の域に留まらず仕事としてもさまざまな分野で需要が高まりつつあります。ドローンの操縦は資格なしでも可能ですが、許認可を得るためには一定時間以上の経験や法律の遵守など知っておかなければいけないことがたくさんあります。独学では、正しい知識の習得が難しく、時間もかかるためドローンスクールがおすすめです。

各民間団体によって認定の基準やスクールの方針が異なるため、ご自身の考えに合う最適な認定機関を選ぶようにしましょう。ドローンは、今後もニーズが拡大する可能性が高いと予想されています。ぜひ、ドローンスクールの受講を検討してみてはいかがでしょうか。