News

新着情報

2022.5.23ドローン事業

災害救助で活躍する高性能ドローン3選!メリット・デメリットを解説

 災害救助 ドローン

近年、日本は多くの災害に悩まされています。そんな中、今まで困難だった被害状況の確認や被災者の迅速な発見が出来るドローンが各自治体の注目を集めています。

しかし、ドローンを活用する場合には課題もあります。ドローンを購入する前に、メリットもデメリットも確認しておきたいですよね。そこで本記事では、災害時のドローンの活用法から活用する場合のデメリットまでご紹介します。ドローンについて興味のある方は是非参考にしてみてください。

ドローンのメリット

ここではドローンを活用するメリットをご紹介します。ドローンを購入しても良さを理解していなければドローンを上手く活用する事は困難です。そこで、まずはドローンを使うメリットを理解してもらい、ドローンを活用するメリットを確認しておきましょう。

1.有人機や人では撮影できない映像を撮影できる

ヘリコプターやセスナを利用した撮影の場合、被写体に近づいて撮影を行うことは困難です。それに比べてドローンは、小型なため小回りが利きやすく、被写体に近づいて撮影することができます。

また、人が入れないような狭い場所でもドローンなら撮影可能です。ドローンは操作がとても簡単なので狭い場所でも安定して撮影することができます。災害時では、被害状況の確認が困難な場所が多く存在します。そんな場所もすぐに確認する事が出来るというのはドローンのメリットと言えるでしょう。

2.低い視点からの映像も撮影できる

ドローンと言えば、高所の撮影とばかり考えがちですが、低い視点の撮影が出来ることもドローンの良さです。低い視点での撮影はこれまでの空撮方法では難しかったので、災害時では被災者の確認をより確実に行う事ができます。 

3.被災者の救助活動

ドローンは撮影だけでなく、災害の救助活動でも利用する事ができます。例えば、火災が発生している現場で上空から消火剤を散布したり。水害の現場では被災者に浮き輪を届けるなど様々な災害の場面で役に立ちます。

ドローンのデメリット

ドローンにはまだまだ課題も存在します。その課題を理解しておかないと、実際のドローンとのイメージに差が生じてしまい、購入後に後悔してしまう。なんて事もあるかもしれません。なのでドローンのデメリットもしっかり確認しておきましょう。

1.フライト時間が短い

ドローンは、ほとんどが電池交換式です。そのため、頻繁な電池交換が必要になります。

ドローンの飛行時間は一回で大体30分ほど飛行可能ですが、安全性を考慮すると20分程度と考えた方が良いでしょう。また、向かい風や強風下ではさらに電力消費が増えるので、飛行時間が短縮されます。

そのため、長時間の撮影が必要な場合は、電池が切れるたびに交換する必要があります。そして、ドローン撮影のほとんどは長時間にわたるものが多いです。

長時間の撮影が多い方は不便と感じる方もいるでしょう。

2.天候に左右されやすい

ドローンに利用されているリチウムポリマー電池は非常に湿気に弱いため、雨の日は撮影することができません。他に霧が出てる日の撮影もおすすめできず、霧が機体に当たり水滴になって故障してしまう可能性があります。さらに、風速毎秒5m以上での撮影はドローンが安定しないため、理想的な映像を撮ることは困難です。 

しかし、災害時では現場の天候など気にしていられません。もし現場が雨や霧の場合、通常のドローンでは救助活動ができません。そのため防水・防塵機能の備わった機体を選ぶ必要があります。

3.精密な操作が難しい

撮影する場所によっては、精度が要求される場合があります。その場合、手動でドローンを正確に遠隔操作することは、プロでも至難の業です。しかし、災害現場の撮影は、細かい部分も撮影しなければなりません。そのため狭い場所でも精密な操縦が必要になります。 

ただ、近年は事前に測量範囲や方法を設定し自動飛行で、撮影できるようになっているものもあるため、人によっては使えるドローンが限られてしまうこともあります。

ドローンの使い方、 資格は必要?

ここまでは、ドローンのメリット、デメリットについてご紹介してきました。本章では、実際のドローンの使い方や資格が必要なのかについて説明していきます。

ドローンに資格は必要?

2022年現在では、ドローンを飛ばすのに免許や資格は必要ありません。ですが、ドローンに関する法律や、都道府県が規定する条例などの把握はドローンを利用するにあたって必要不可欠になります。

また、ドローン飛行について許可が必要な場合があります。例えば『150m以上の高さの空域』『人口集中地域の上空』などでは、事前に国土交通省の許可が必要になります。

ドローンの使い方

ドローンの飛行に資格は現状必要ありませんが、実フライトを未経験者が行うのは大きな機体であるほど危険です。そのため操縦者はドローンスクールで学ぶか、業務委託を行う業者に飛行を依頼することをおすすめします。

まずは基本的な操作方法は以下の通りです。操作方法を応用することで、実際のフライトを行うことができます。

1,上昇下降

コントローラーの右スティックを上に倒すと上昇、下に倒すと下降。下降の時はゆっくりスティックを倒すのがコツです。

2,左右移動

コントローラーの右スティックを左に倒すと左移動、右に倒すと右移動。右と左を間違えないように注意しましょう。

3,前後移動

コントローラーの左スティックを上に倒すと前進、下に倒すと後退。

4,左右旋回

コントローラーの左のスティックを左に倒すと左旋回、右に倒すと右旋回。ドローンの前と後ろを回転させる時に使います。

5,ホバリング

まずはコントローラーの右スティックを上に倒し、上昇させます。その後、右や左に動かし自分の好きなタイミングでスティックをはなします。すると、ドローンはその場で固定されます。この空中で停止した状態で同じ場所に止まることをホバリングといいます。

おすすめのドローン3選

ここからは、災害救助用に自治体や消防局などで実際に納入されているドローンを3つご紹介します。ここで紹介するドローンは全て災害時に活用する際に便利な機種になっております。是非ドローン選びの際は参考にしてみてください。

1.PD4-XA1

災害救助 ドローン

機体重量 9.4kg(カメラ搭載時)
最長飛行時間 カメラ搭載時…約21分 非搭載…約30分
飛行可能風速 12m/s
耐水性 IP×4

PD4-XA1は防振性能が高い光学20倍のズームカメラを機体前後に搭載しています。そのため最大ズーム時でも画像のブレを抑制する事が可能です。災害時では、等倍では確認するのが難しい被写体も多いです。そのため、防振性能が高く20倍のズームカメラでブレなく安定して撮影が出来るドローンは活用する場面が多いのでおすすめです。 

2.Atras-Pro

災害救助 ドローン

機体重量 1.5kg(バッテリーを含む)
最長飛行時間 32分
飛行可能風速 15.5m/s(ペイロード搭載時)
耐水性 IP53設計

Atlas Proは、ドローンの離着陸と充電を自動で行えます。遠隔操作もボタン一つで飛び出し、バッテリーが少なくなってきたら自らポートに戻ってきます。全自動なため、障害物などがある場所でも現場の状況を的確に伝えてくれます。さらに、バッテリー管理も自動で行ってくれるため、災害時だけでなく警備としても活用する事ができます。 

3.SOUTEN(蒼天)

災害救助 ドローン

機体重量 1,7kg(標準カメラ・バッテリーを含む)
最長飛行時間

標準カメラ搭載時、風速8m/s条件下:25分
標準カメラ非搭載時、風速8m/s条件下:29分

飛行可能風速

15m/s

耐水性 IP43(カメラ、ジンバル、バッテリー搭載時)
標準カメラ

動画4K対応 静止画時2,000万画素

SOUTENは小型空撮ドローンでは初のカメラワンタッチ切り替え機能を搭載した機種となっています。幅広いカメラの選択肢があり、標準カメラのほか、赤外線、可視、マルチスペクトル、光学ズームカメラとの交換が可能です。 

そのため、災害時では現場の状況に合わせたカメラの選択ができ、より正確な現場確認が可能です。さらに、オフライン地図の活用も可能にしており、インターネットが使えない状況でも自動飛行させる事ができます。

まとめ

今回は、ドローンのメリット、デメリットからおすすめのドローンまでご紹介しました。ドローンについての理解が深まり、ドローン選びによる迷いが少なくなったのではないでしょうか。活用法を理解して上手くドローンを活用する事が出来れば、多くのシーンでドローンを活躍させる事が出来ます。ドローン選びの際は本記事を是非参考にしてみてください。