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2022.5.11法令改正関係

国交省が定めるドローンを飛ばす際のルールについて徹底解説

ドローン 国交相

ドローンを使った作業をしたいけど、勝手に飛ばしていいのかわからない。そんな時はこの記事を読むと、ドローンを飛行させるときの基本的なルールがわかるようになります。

今回は、国交省のドローンに関する記載を参考に解説していきます。

ドローンを飛ばすには、国交省への申請が必要

プロモーションビデオの撮影、土地や建物の測量、趣味などドローンを飛行させてデータを取りたいときは、まず飛行地域が禁止地域でないかを確認しなければなりません。基本的に禁止されている地域はありませんが、「緊急用務空域」と呼ばれる警察、消防活動等緊急用務を行うための航空機の飛行が想定される場合に、無人航空機の飛行を原則禁止する空域(緊急用務空域)が指定されることがあります。

一方、禁止地域でなくてもドローンを飛行する際は国交省への許可申請が必要です。100g以上のドローンを「空港周辺」、「高さ150m以上の上空」、「民家の密集地域の上空」で飛行させる場合は、飛行開始予定日の10日前までに、国交省へ申請が必要です。

国交省が定めるドローンの飛行ルール

ドローン 国交相

前述したように、ドローンを飛行する際は国交省への許可申請が必要ですが、その他にもいくつかルールが存在します。最優先で守らないといけないのが、「飛行禁止空域」です。必ず飛行してはいけない場所、申請を出せば飛行が可能な場所など、様々なルールで分けられています。もしこのルールを守らず飛行した場合、50 万円以下の罰金が課されることがあるので、必ずチェックしておきましょう。

飛行禁止空域

先ほど挙げた「緊急用務空域」と呼ばれる場所や「空港周辺」、「高さ150m以上の上空」、「民家の密集地域の上空」も、飛行禁止区域に含まれます。しかし、「空港周辺」、「高さ150m以上の上空」、「民家の密集地域の上空」の3つは国交省への許可申請をすれば、飛行が可能です。

この他にもあと4つ飛行禁止区域に指定されているものがあります。

  1. 国の重要な施設などの周辺(国会議事堂、首相官邸、皇居、最高裁判所 など)
  2. 外国公館の周辺
  3. 防衛関係施設の周辺
  4. 原子力事業所の周辺

以上の場所も飛行禁止区域に指定されています。しかし、この4つの場所は、施設管理者等の同意や都道府県公安委員会等への事前通報をして許可が下りた場合、飛行が可能となります。

飛行時に守らないといけないルール

ドローン 国交相

ドローンを飛行させる際、飛行空域を問わず遵守する必要があるルールもあります。基本的なことばかりですが、飛行させる場所に限らず守るべきルールなので、しっかり押さえておきましょう。

まず、「飲酒時の飛行」「危険な飛行」は禁止されています。周囲の人々に危険を及ぼすような飛行は絶対にしてはいけません。夜間など飛行しているドローンが分かりにくい時も飛行はやめて、日中に飛行させるようにしましょう。

また、以下の場合も禁止されています。

  • 夜間での飛行
  • 目視外飛行(直接肉眼で見ることができない飛行)
  • 第三者や第三者の建物から30m未満での飛行
  • 祭礼・縁日など多数の人が集まる催し場所の上での飛行
  • 爆発物など危険物を輸送させるための飛行
  • ドローンからモノを投下させる

これらのルールを順守し、第三者に迷惑をかけることなく、安全に飛行させることを心がけましょう。

ドローンを飛行させる際はこんなことにも注意

ドローン 国交相

ドローンを安全に飛行させる際、航空法やルールを遵守することはもちろんですが、周囲の状況などに応じてさらに安全への配慮が求められます。国交省が注意喚起している以下の事項にも注意して飛行させましょう。 

飛行させる場所

飛行させる場所が、前述した「緊急用務空域」ではないかを確認することはもちろんですが、車が通る道路や高速道路、鉄道車両が通る線路などの上空では飛行させないようにしましょう。万が一落下したりすると、交通に重大な影響が及ぶことも考えられます。

飛行させる際には

ドローンは風の影響をとても受けやすくなっています。飛行前には、「安全な飛行ができる状態であるか?」ということを確認したうえで飛行させることが大切です。以下のことを飛行の際にチェックしましょう。

  • 安全に飛行できる気象状態か
  • 期待に故障や損傷はないか
  • バッテリーの充電や燃料は十分か

常日頃のチェック

ドローンの日頃のチェックも怠らないようにしましょう。

ドローンを安全に飛行させることができるよう、取扱説明書などに従って、定期的に機体の点検・整備を実施しましょう。万全の状態にしておくことは事故を防ぐことに繋がります。

また、日頃から技量保持をしておくことも重要です。操作の仕方などを日頃からチェックしましょう。突風等により操縦が困難になったり、予期せぬ故障等が発生したりということもありますので、不測の事態を想定した操縦練習も行っておきましょう。

ルールを順守してドローンを飛ばそう

今回は、国交省のドローンに関する記載を参考に、ドローンを飛行させるときの基本的なルールについて解説しました。

法律や順守すべきルールがたくさんありますが、「知らなかった」では済まされません。

これらをしっかり守って飛行させることができてこそ、心からドローンを飛ばすことが楽しめます。自らのためにもルールを把握・順守してドローンを飛行させましょう。