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2022.5.20ドローン事業
ドローンの進化が進むなか、ラトビア共和国のAtlas Dynamics社が開発した防災・警備分野での活用が期待されるトライコプター機（3つのローターを持つ）小型ドローンのAtlasPROに注目が集まっています。すでにラトビア国軍、オランダ軍やノルウェーの捜索救助隊で導入実績があり、2019年にブラジルで開催されたサッカーのコパ・アメリカ大会の警備なども活用されました。国内ではクリアパルスが代理店、WINGGATEが運用を担当しています。今回は、AtlasPROについて詳しく解説していきます。
目次
| 機体重量 | 1.5kg（バッテリーを含む） |
|---|---|
| 最長飛行時間 | 約35分 |
| 飛行可能風速 | 18m/s |
| 耐水性 | IP55 |
専用のバックパックまたはハードケースが付いており、小型・軽量のため持ち運びに適しています。現場に到着後、3分でフライト準備が完了するほど組み立ても簡単です。また、ドローンポートAtlasNEST（アトラス・ネスト）を合わせて利用すれば、離着陸と充電を自動で行なえます。メッシュネットワーク機能により複数台の機体を同時制御できるため、バッテリーの切れそうな機体と別の機体を交代させて24時間365日連続で警備を行えます。
また、これまでドローンは障害物があると通信が行えないという問題がありましたが、1機目に飛ばしたドローンををアンテナ代わりにし、2機目が障害物の向こうからの通信を受信することで、障害物を超えての飛行が可能になりました。障害物の向こう側の映像も撮影できることで、災害時立ち入ることが難しい場所も迅速な状況把握が可能になりました。
日本では現状、ドローンの複数飛行は許可されていませんが、有人地帯における目視外飛行（レベル4）での複数台運用に向けてさまざま運用試験が進められています。
Atlas-Proは、日本国内におけるドローンの問題を解決するハイスペックなドローンです。Atlas-Proの主な4つの特徴をご紹介します。
IP53の防塵・防水設計で飛行時間は33分・飛行距離は最大16kmで、緊急を要する災害時の探索や日々の警備業務などに最適です。
ドローンの最大の弱点として、天候に左右されやすいという問題がありますが、Atras-Proであれば悪天候でも問題なく飛行できます。
素人では操縦が難しいドローンですが、Atlas-Proは操作が非常に簡単で誰でも短期間の講習を受ければ飛ばせるようになります。専門の担当者を採用する必要もないため、すぐに導入が可能です。また、ボタン1つで設定したルートに沿って自動飛行ができるため、同じルートを操縦させる定期モニタリングにも活用できます。
ドローンは遠隔操作で無線技術を利用しているため乗っ取りや情報漏洩のリスクがありますが、Atlas-Proは情報漏洩に対するセキュリティ機能がしっかりついています。セキュリティ基準が厳しいNATO諸国のオランダ軍やノルウェーの捜索救助隊なども運用しており、安心して利用できるドローンと言えます。
災害時の状況把握や探索に適しているAtlas-Proは、ドローンに搭載できる4Kカメラ・赤外線カメラで行方不明者を発見した実績があります。ドローンで撮影した映像は、スマホ・タブレットで位置情報と合わせてリアルタイムに確認できます。
バッテリーは寒冷地帯（動作温度－20℃〜＋55℃）に対応しており、タフな環境下でも運用が可能です。また、飛行高度も最大6,000mまで対応できるため山岳地帯での活用も期待されています。
Atlas-Proは、雨・風にも強く、寒冷地帯や山岳地帯での飛行も可能なハイスペックなドローンです。ここからは、実際の活用例や実績についてもご紹介します。
実績として、ラトビア国軍では試験運用中ですが行方不明者の探索を行い発見しました。オランダ軍でも、海外サーバーへの情報リスクを回避するためにAtlas-Proを運用しており、ノルウェー北部の探索救助隊やヨーロッパの行方不明児童の探索団体Missing child Europe では極寒のフィヨルドなど複雑な地形や厳しい気候での活躍が期待され有人ヘリと併用しています。Atlas-Proにより、これまで気候や地形による問題で探索が難しかった場所での探索がリアルタイムに行えることで、人命救助の確立もより高まるのではないでしょうか。
今回は、Atlas-Proのスペックやおすすめのポイントについてご紹介しました。Atlas-Proは、これまでのドローン問題を解決したハイスペックなドローンで探索や警備などに適しています。警備や探索など気候や場所を選ばずにドローンを使用したい方にはおすすめです。ぜひ、一度Atlas-Proを試してみてください。
