News

新着情報

2022.6.29ドローン事業

スポーツ分野でもドローンが活躍!メリット・デメリットを紹介

ドローン スポーツ

令和4年からドローンの操縦ライセンス制度が始まり、ドローンの活躍の幅が広がることが期待されています。なかでもスポーツ分野はドローンの活躍が期待されている分野の1つであり、注目度も高まっています。この記事では、スポーツにおけるドローンの役割や、ドローンを用いたスポーツ撮影のメリット・デメリットについて詳しく解説します。

スポーツ分野におけるドローンの役割

スポーツ分野では、ドローンは競技運営のサポートの役割を担うだけでなく、ドローンが主役になることもあります。実際にドローンがどのように利用されているのか、具体的に解説します。

ドローンを使った新しいスポーツの発展

ドローンレースやドローンサッカーなど、新しいスポーツが登場しています。これらの競技は一部の種目を除いて、資格なしで誰でも参加できるのが特徴です。

ドローンレース

規定のコース上をドローンを操縦して周回し、そのタイムを競います。最高時速が150km/hを超えるスピード感のあるレースは迫力があり、YouTubeなどで配信されるほど、世界中で人気の競技です。

小型化・軽量化されたドローンで行うレースは、安全性が高いのが特徴で、初心者の方が始めやすい種目です。

目視外(FPV)ドローンレースは、操縦士は専用のゴーグルを装着し、ドローン目線で機体を操縦します。FPV飛行を行う際には無線電波を使用するため、アマチュア無線免許の取得と、無線局の開通が必要となります。その他にも、大会によっては陸上特殊無線技士といった資格が必要となる場合があります。

全国各地で大会が開催され、世界各国でも大規模な大会が行われています。

ドローンサッカー

ドローンサッカーは、球形のプラスチックフレームに覆われた専用のドローンを使用し、5対5で行うチームスポーツです。相手側のゴールをドローンが潜り抜けた回数を競い、操縦技術だけでなく、チームスポーツならではの戦術も楽しめる競技です。

競技を行うにあたって必要な資格はなく、全国各地でチームが結成されています。

こちらは、2019年7月に開催されたD-Soccerオートバックスカップ2019のドローンサッカーの映像です。

ドローンを用いたスポーツ撮影

さまざまなスポーツ競技の大会や練習において、カメラを搭載したドローンは活躍しています。スポーツ中継にも多く活用され、今後も幅広い活躍が期待されています。

また、サーフィンやスキー、サイクリングなど、自身のスポーツシーンを美しい景色とともに映像に残すという楽しみ方も、ドローンによって可能となっています。

ドローンを用いたスポーツ撮影のメリットは?

ドローンを用いたスポーツ撮影は、特に注目されているスポーツ分野での活用法です。ドローンを用いることでどんなメリットがあるのかを解説します。

海や山で行う競技の撮影も可能

サーフィンやセーリングなどの海上で行う競技は、浜辺からの撮影では限界があります。また、山中で行うスキー競技では、カメラマンにも技術が求められ移動が困難であったり、そもそも立ち入りが制限されている場合もあります。

世界的なフリーライドスキー・スノーボードの大会であるFWTが2020年長野県白馬村で開催され、AIが選手を自動で追いかけて撮影できる自動追尾機能が活用されました。

選手がくり出す技を鮮明に捉えるとともに、位置情報や速度といったデータが競技関係者や観客に提供され、新しい観戦スタイルが確立されました。

分かりやすく臨場感のある映像を観客に提供できる

サッカーやラグビーといったフィールド競技の撮影においてもドローンが活躍しています。

ドローンを用いて真上から撮影することにより、観客席や地上のカメラからは確認できない、フィールド全体の選手の動きを捉えられます。また、選手同士の接触が多い競技では、ある選手のプレーを撮影しようとしても、他の選手が重なって見えなくなってしまう場合もあります。ドローンによりさまざまな角度からの撮影が可能となり、より分かりやすく臨場感のある映像を撮影できます。

選手が自身の映像を確認でき、スキルや戦術の向上に活かせる

試合だけでなく、日頃の練習においてもドローン撮影を活用しているチームもあります。

先ほども挙げた、サッカーやラグビーといったフィールド競技では、フォーメーションの確認や戦術を考える際に活用されます。

また、陸上競技のリレーでのバトンパスや跳躍種目において、自身の動きを上空の視点から確認することで、新たな改善点を発見することも可能です。

ドローンとスマートフォンを連携させることで、映像をリアルタイムで確認できるので、効率よく練習を進められます。

ドローンを用いたスポーツ撮影のデメリットは?

ドローンにより多くの利用方法が実現できる一方で、どうしてもデメリットも生じてしまいます。ドローンを用いることでのデメリットと、心がけたいポイントを解説します。

1.大会や会場によっては事前に承認が必要

これからはドローンの操縦ライセンス制度が必須となりますが、大会での利用ではライセンスを持っているだけでなく、大会の主催者に許可を得る必要があります。

また、練習でドローンを使用する際も、競技場によっては許可が必要な場合もあるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。

2.ドローンの落下や選手との接触の恐れがある

ドローンを用いたスポーツの撮影には、安全性を問題視する声も上がっています。過去にはイタリアで開催されたアルペンスキーFISワールドカップ・男子スラロームの競技中に、選手のすぐ近くにドローンが落下したことがあります。墜落したドローンは撮影に使われるプロ用とみられる機体で、仮に選手に激突していたら大けがにつながっていた可能性もありました。これを受けて当時のテレビ局と国際スキー連盟は、空撮用ドローンの使用は「安全な飛行が可能になるまで」禁止としたそうです。

ドローンの活躍の幅が広がっているからこそ、安全対策の徹底が求められています。 

スポーツ現場でドローンを活用している事例

2019年に日本で開催された「ラグビーワールドカップ2019日本大会」で日本が初のベスト8を獲得した快挙は、いまだ記憶に新しいでしょう。なぜ体格の小さい日本選手陣が世界を相手に結果を出せたのか。それはドローンやGPS、iPadなどのITを利用した練習の賜物なのです。

ラグビーやサッカーなどの競技のプロスポーツチームにおいて、ドローンでの映像を用いた練習が活発になっています。また、大学の運動部では、情報系の学部に所属する学生と協力してドローン撮影や映像の解析を行っているチームもあります。

まとめ

スポーツ分野でのドローンの活躍や、ドローン撮影でのメリット・デメリットについて紹介しました。

ドローンを用いた新しいスポーツの誕生や、ドローン撮影の発展など、ドローンによってスポーツ界のさらなる盛り上がりが期待されます。

また、2022年6月1日より、ドローンを含む無人航空機の登録が義務付けられました。ドローンスポーツの練習やドローン撮影において、屋外で100g以上のドローンを飛ばす場合は機体番号などの登録が必要となります。

必要事項をしっかりと確認した上で、ドローンを用いたスポーツを楽しみましょう。

関連記事:https://e-lifecreation.co.jp/post_drone/drone-aircraft-certification